胃カメラ+⼤腸カメラ検査

胃カメラ+⼤腸カメラ検査 Gastroscopy-Colonoscopy

胃カメラ・大腸カメラ同日検査

当院では、胃カメラと大腸カメラの検査を同じ日に受けていただけます。
検査日を別々に設ける必要がなく、食事制限は1回で済み、通院回数も抑えられます。大腸カメラ中に前がん病変のポリープが見つかった場合には、その場で切除を行うことも可能です。
下剤の服用方法は、院内で行う方法とご自宅で行う方法の2種類があり、ご希望に合わせてお選びいただけます。どちらの方法でも事前診察の際に医師が丁寧に説明いたしますので、初めての方も安心して受診いただけます。
なお、検査方法は診察後に変更することも可能ですので、ご不安な点がある場合はまず外来診察のご予約をお取りください。
なお、下剤の服用方法によって検査当日の流れが異なります。院内服用では来院後に下剤を飲んで排便の確認を行ってから検査を実施し、自宅服用では前日に下剤を飲んだうえで指定時間にご来院いただきます。

検査の流れ・来院回数

ご予約

ご予約方法は、Web・LINE・お電話のいずれかからお選びいただけます。胃カメラや大腸カメラの検査を初めてご検討されている方で、「まずは医師と相談してから検査の可否を決めたい」という方は、外来での事前診察のみをご予約ください。
一方で、初めての方でも検査日を事前に確保しておきたい方や、過去に当院または他院で胃カメラ・大腸カメラを受けたことがある方で、ご自身のご都合に合わせて進めたい場合は、事前診察のご予約とあわせて大腸カメラ検査日の仮予約もお取りください。
なお、胃カメラ・大腸カメラの検査は、事前診察にて医師が内容を確認し、最終的に検査の実施が決定された時点で予約確定となります。
また、抗血小板薬や抗凝固薬(いわゆる血液をサラサラにするお薬)を内服されている方は、安全に検査を行うために、大腸カメラの検査予定日より1週間以上前に事前診察のご予約をお願いいたします。

事前診察 (ご来院1回目)

ご来院の際は、保険証(またはマイナンバーカード)とお薬手帳(お持ちの方)をご持参ください。事前診察では、医師が内服薬の確認や検査の適応を判断し、正式に検査予約を確定します。仮に検査日を押さえている場合でも、診察後に確定となります。
便秘や下痢が慢性的に続いている方は、大腸の疾患が隠れている可能性があるため、早めの大腸カメラ検査をおすすめします。便秘が強い方は、検査前に便通を整える治療が必要となる場合があります。
診察時には、検査前日の食事制限や下剤の服用方法についても説明があり、必要に応じて採血を行います。

検査前日の準備

検査前日は、指定の検査食を夜20時までにお召し上がりください。20時以降から検査が終わるまでは、水・お茶・スポーツドリンクなどの透明な飲み物は摂取可能ですが、それ以外の飲食は控えていただく必要があります。
普段お薬を服用されている方は、事前診察で医師から説明された服用方法に従い、服薬または休薬をしてください。
当院では、検査前日の食事として市販の「検査食」のご利用をお願いしています。これは、大腸の中をきれいに保ち、便の残りを最小限にすることで、検査中の視野を確保し、より安全で正確な内視鏡検査を行うためです。
腸内に便が残っていると、内視鏡の動きが制限されたり、病変の見逃しや処置の難航、まれに腸管穿孔などの合併症を引き起こすリスクが高まります。そのため、前日20時以降の飲食制限(水分は除く)をしっかり守ることが、検査を安全に進めるうえでとても大切です。

検査当日の準備(ご来院2回目)

当院では、静脈から鎮静剤(いわゆる軽い麻酔)を使用して大腸カメラ検査を行っています。
鎮静剤を使用した場合、検査後は一時的に判断力や反応が低下することがあるため、当日は自動車・バイク・自転車などの運転はできません。
そのため、ご来院の際は公共交通機関をご利用いただくか、ご家族やご友人による送迎をお願いしております。

自宅で下剤を服用される方

ご自宅で下剤を服用される方は、胃・大腸カメラ検査の約4~5時間前を目安に、あらかじめお渡ししている腸管洗浄剤(約1~1.5リットル)を2時間ほどかけてゆっくり飲んでください。
短時間で一気に飲むと、腸に強い負担がかかり、腸管穿孔などの合併症を引き起こす恐れがありますので避けてください。排便が繰り返され、便の色が黄色みを帯びた透明な水のような状態になり、便意が落ち着いてきたら、来院していただいて構いません。通常、排便は5〜8回程度が目安です。

受付・検査前の準備

自宅で下剤を服用された方は、来院後に受付を済ませたのち、排便の状態を確認し、検査用の着替えをしてから検査の準備へと進みます。
一方、院内で下剤を服用される方は、受付後に下剤を飲んでいただき、排便の状況を確認したうえで検査着にお着替えいただき、検査の準備を行います。

院内で下剤を服用される方

当院では、院内に下剤専用の服用スペースをご用意しており、医師や看護師が常駐していますので、ご不安なことがあればその場でご相談いただけます。
この服用スペースにて、腸内をきれいにするための腸管洗浄剤(下剤)を、2時間ほどかけてゆっくりと服用していただきます。一度に大量に飲まず、少しずつ時間をかけて摂取するようにしてください。
排便が始まり、固形便から徐々に薄い黄色の透明な水様便に変わった状態が検査可能な目安となります。排便回数の目安は5~8回程度です。排便が落ち着いたタイミングで、検査用の着替えを行い、検査に向けた準備を進めていただきます。

検査

検査前に、鎮静剤(静脈麻酔)を投与するための点滴を腕に確保します。その後、検査室で鎮静剤を投与し、リラックスした状態で検査を行います。胃カメラ・大腸カメラの検査は、観察のみであれば20〜30分程度で終了します。
組織採取やポリープ切除を行う場合でも、多くは40分ほどで終わります。検査時間が延びても、鎮静剤の効果が途中で切れることはありませんのでご安心ください。
まれに、大きなポリープが見つかった場合には、入院による手術が必要となることがあります。その際は、連携する医療機関をご紹介いたします。

リカバリー

検査後、鎮静剤の効果は10分~30分程度で切れ、目は覚めますが、意識がはっきりするまでの間、約30~60分ほど専用のリカバリールームでお休みいただきます。

検査結果説明

検査後は、医師が内視鏡の画像を見せながら検査結果を丁寧にご説明します。ご不安な点や気になることがあれば、どのようなことでも遠慮なくお尋ねください。
なお、検査中に組織の一部を採取した場合(生検)、病理検査の結果が出るまでにお時間がかかります。そのため、約2週間後を目安に再度ご来院いただき、良性か悪性かなどの詳しい結果をご説明いたします(この際が3回目のご来院となります)。

帰宅後

飲食は、検査が終わってから約1時間後から再開できます。検査前の絶食で血糖値が下がっていることもあるため、回復のために糖分や炭水化物などを適度にとるようにしましょう。
大腸ポリープの切除を行った方は、胃腸への負担を避けるために、消化の良い食事から少しずつ通常の食事に戻してください。
また、ポリープ切除後は個人差がありますが、1週間程度は食事内容や長時間の移動、激しい運動、排便時の強いいきみなどを控えていただく必要があります。出血や腸に穴があくなどの合併症を防ぐためにも、医師からの注意事項は必ずお守りください。

組織結果説明(3回目のご来院:組織採取をした方のみ)

胃の組織検査や大腸ポリープの切除を行った場合には、病理検査の結果をもとに、良性か悪性かの診断や、今後の胃カメラ・大腸カメラの定期的な検査についての説明があります。
病理結果が出るまでに一定の期間が必要なため、通常は検査から2週間後に再度ご来院いただき、外来で結果説明を行います(これが3回目の来院となります)。

胃・大腸カメラ同日検査の所要時間の目安

胃カメラ・大腸カメラの同日検査では、通常、胃カメラを先に行い、その後に大腸カメラの検査を実施します。胃カメラの検査時間はおよそ5〜10分程度で、大腸カメラは観察のみの場合であれば15〜20分ほどが目安です。
したがって、検査そのものにかかる時間は合計で約20〜30分程度となります。ただし、ポリープの切除や組織採取(生検)を行う場合は、処置の内容により時間が延びることがあります。また、前後の準備やリカバリー(鎮静剤を使用した場合の休憩時間)も含めると、来院からお帰りまで全体で2〜3時間程度を見込んでいただくと安心です。

院内下剤服用の場合のタイムスケジュール

8時30分ご来院

受付後、下剤専用の服用スペースへご案内し、腸管洗浄剤(下剤)の服用を開始していただきます。検査に適した腸内の状態になるまで、通常は2~4時間ほどかかります。

12時30分頃から検査準備

排便が落ち着いたら、検査着に着替えていただき、内視鏡検査を開始します。検査は胃カメラのあとに大腸カメラを行い、あわせて約30分程度で終了します。
なお、検査中に大腸ポリープが発見された場合には、その場で切除などの処置を行うことがあるため、検査時間が追加でかかることがあります。

13時〜13時15分頃に検査終了

鎮静剤を使用された場合は、検査後にリカバリールームで30〜60分ほど休憩していただきます。

13時30分〜14時00分頃に結果説明と会計

休憩後、医師から検査結果の説明があります。その後、会計を済ませてご帰宅となります。

自宅下剤服用の場合のタイムスケジュール

8時30分 ご来院

ご自宅であらかじめ下剤を服用し、排便が落ち着いた状態でご来院いただきます。受付後、検査の準備を行います。

9時頃 検査開始

胃カメラ検査のあとに大腸カメラ検査を行います。検査全体の所要時間は、観察のみの場合で約30分程度です。
なお、検査中に大腸ポリープが発見された場合には、その場で切除などの処置を行うことがあるため、検査時間が追加でかかることがあります。

9時30分〜9時45分頃 検査終了

鎮静剤を使用された場合は、検査後に30〜60分ほどリカバリールームで安静にお過ごしいただきます。

10時~10時45分頃 結果説明とお会計

意識がはっきりされた後、医師が検査画像を用いて結果をご説明し、その後お会計をしてご帰宅となります。

ご予約・検査に関するご案内

事前診察について

胃カメラ・大腸カメラを同日に受けるには、①事前診察の予約と②大腸カメラ検査の予約の両方が必要です。
検査予約は仮予約となり、事前診察で医師が体調や服薬状況を確認し、問題がなければ検査が確定します。
診察結果によっては、検査を見送る場合もあります。検査日の前日までに事前診察をお済ませください。なお、事前診察を受けられない場合、検査予約は自動的にキャンセルとなります。

内服薬について(抗血小板薬・抗凝固薬)

ワーファリンなどの抗凝固薬を服用中の方は、検査前に血液の凝固機能(PT-INRなど)を確認する必要があるため、事前診察と検査日の間は1週間以上あけてご予約ください。バイアスピリン・プラビックス・プレタールなどの抗血小板薬を服用されている方も、ポリープ切除の有無により薬の調整が必要になることがあります。
服薬の継続・中止の判断は、事前診察で医師がリスクを考慮して判断いたしますので、必ず内服薬の情報をご持参ください。
また、大腸カメラ検査中にポリープ切除を行った場合、検査後10日間程度は、飲酒・旅行・長距離移動・運動などを控えていただく必要があります。ご予約の際は、検査後のご予定にも余裕をもってご調整ください。

大腸カメラの予約時間について

院内下剤内服をご希望の方

当院で下剤内服をご希望の方は、予約時間がそのまま来院時間となります。
ご来院後、専用個室で下剤を服用していただき、腸内の前処置を行います。腸内の状態が整い次第、順次検査を行いますが、実際の検査開始時間はその日の検査状況や腸内の状態によって前後いたしますのでご了承ください。

自宅下剤内服をご希望の方

自宅で下剤を服用して大腸カメラ検査を受けられる方は、8時以降の時間帯でご予約をお取りください。ご予約時間が8時から8時30分までの方は、予約時間ぴったりにご来院ください。
それ以降の時間帯(8時30分以降)にご予約された方は、検査準備の都合上、予約時間の10分前までにご来院いただくようお願いいたします。
ご来院が遅れた場合でも、当日の検査は基本的に実施可能ですが、その日の状況により、検査の順番が後回しとなり、大幅にお待たせしてしまう可能性がございます。スムーズに検査を受けていただくためにも、時間には余裕をもってご来院くださいますようお願い申し上げます。

持ち物について

検査当日は、以下のものをご持参ください。
健康保険証(必須)またはマイナンバーカード

お薬手帳(現在服用中のお薬がある方)または服薬内容がわかるメモや処方内容 健診結果や他院での検査データ(お持ちの方のみ)

※お薬を服用中の方は、特に血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を使用している場合、検査に影響することがありますので、正確な情報の提示が重要です。事前に医師へ伝えられるよう準備をお願いいたします。

検査費用

医師が、現在の症状やこれまでの検査歴などをふまえて検査が必要と判断した場合は、健康保険が適用される保険診療として実施されます。

保険診療 1割負担 3割負担
胃・大腸カメラ 約3,200円 約9,000円

追加費用がかかる検査もしくは処置

保険診療 1割負担 3割負担
胃病理検査あり 約3,000円 約10,000円
大腸病理検査あり 約4,000円 約11,000円~18,000円
胃・大腸病理検査あり 約2,800~7,800円 約9,000~23,000円
大腸ポリープ切除術 約9,000円~11,000円 約25,000円~32,000円

※診察料、事前検査の採血費用は別途必要です。

ご予約・お問い合わせ

オンライン予約 −24時間受付可能−

お電話でのお問い合わせ

06-6779-1150

受付時間| 00:00〜00:00

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