
当院では、日頃の健康維持と病気の早期発見を目的として、人間ドックや各種健康診断の受診を承っております。
初めてご利用される方でも安心して検査を受けていただけるよう、ご予約から各種検査、結果のご説明までの手順を丁寧にご案内しています。
以下に、それぞれの健診の流れについてまとめておりますので、受診を検討される際の参考にご活用ください。
人間ドックの受診の流れ
ご予約

当院での人間ドックのご予約方法は、法人の方と個人の方で手順が異なります。下記をご確認のうえ、該当する方法でお申し込みください。
法人のご担当者様へ
企業健診としてお申し込みを希望される場合は、当院までお電話またはお問い合わせフォームよりご連絡ください。ご希望の内容を確認のうえ、日程や健診項目などについてご案内いたします。
個人でご受診される方へ
胃カメラ・大腸カメラ、または胃カメラ+大腸カメラといった内視鏡単独ドックをご希望の方は、24時間WEB予約をご利用いただけます。
大腸カメラをご希望の方は、事前診察が必要ですので、事前診察のご予約も合わせてお取りください。
スタンダードドック、プレミアム標準ドック、プレミアムフルドックをご希望の方は、お電話にてご連絡ください。
ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
事前のご案内・検査キットの送付

人間ドックを受診される方には、事前にWEB問診にて問診票のご入力をお願いしております。 ご予約時にご案内するWEB問診のURLより、必要事項をご回答ください。
また、便潜血検査が必要な方には、検査キット(検便容器)をご自宅へ郵送いたします。
お手元に届きましたら、案内に沿って採取いただき、検査当日にご持参ください。
当日に向けた必要な準備(食事制限・服薬の注意・持ち物等)は、WEB問診内またはご予約時のご案内をご確認いただき、不明な点があれば事前にお問い合わせください。
ご受診当日をスムーズにお迎えいただけるよう、ご協力をお願いいたします。
ご来院と受付

ご来院の際は、顔写真付きの身分証明書と健康保険証を必ずご持参いただき、ご予約いただいた指定のお時間にお越しください。
受付では、受診予定の検査内容を確認し、便潜血検査がある方は事前に採取いただいた検便容器をご提出いただきます。また、WEB問診がまだお済みでない方は、受付時にご案内いたしますので、ご入力をお願いいたします。
当日は、検査内容によって順番や待ち時間が前後する場合がございますので、時間に余裕をもってご来院ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にスタッフまでお声がけください。
検査着へのお着替え

大腸内視鏡検査を受けられる方は、検査着へのお着替えをお願いしております。
また、それ以外の検査をご受診の方でも、ご希望がございましたら検査着をご用意いたしますので、受付にてお申し出ください。
アクセサリー類は検査の妨げになる場合がございますので、すべて外していただきますようお願いいたします。
眼鏡をご使用の方は、必要に応じてご持参ください。検査内容によっては着脱をお願いすることがあります。
コンタクトレンズをご使用の方は、取り外し用ケースをご用意ください。
検査着は各種サイズをご用意しておりますので、体に合ったものをお選びいただけます。
貴重品はロッカーに入れ、施錠のうえ鍵はご自身で管理してください。
各種検査の実施
腹部超音波検査(腹部エコー検査)
腹部超音波検査(腹部エコー検査)は、超音波(音の振動)を利用して、腹部内の臓器を画像として映し出し、その状態を調べる検査です。
検査では、専用のゼリーをお腹に塗布し、プローブと呼ばれる機器をお腹の表面に当てることで、体内の臓器に超音波を送り、反射して返ってきた信号をもとに画像化します。痛みや被ばくの心配もなく、身体に負担をかけずに安全に行える検査です。
この検査で観察できる主な臓器は、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・胆管などです。
それぞれの臓器について、大きさ・形・位置・内部構造を確認し、脂肪肝、肝硬変、腫瘍(がん・良性腫瘍)、胆石、胆のうポリープ、腎結石、嚢胞、炎症、腫大など、さまざまな異常の早期発見につながります。
特に、自覚症状が現れにくい初期の肝臓疾患や膵臓疾患、胆のう疾患などの発見に有用であり、人間ドックや健康診断で頻繁に用いられています。腹痛、背部痛、体重減少、黄疸などがある場合や、肝機能・膵酵素の異常を指摘された際にも、必要に応じて実施されます。
検査は通常、絶食(4〜6時間程度)で行うことが多く、これは胃や腸に食物やガスがあると超音波が届きにくく、臓器が見えづらくなるためです。検査自体は10分程度で終了し、リラックスした状態で仰向けに寝ていただくだけで済みます。
身体への負担が少なく、簡便でありながら多くの情報が得られる検査として、病気の早期発見・健康管理に役立つ検査です。気になる症状がある方はもちろん、無症状でも定期的な受診をおすすめします。
心電図検査
心電図検査は、心臓の動きを電気的な波形として記録し、心臓のリズムや異常の有無を調べる検査です。心臓は拍動のたびに微弱な電気信号を発生させています。
この電気信号を皮膚表面に装着した電極でとらえ、波形として記録・分析することで、心臓の状態を確認します。
この検査では、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心肥大、心筋症、伝導障害など、さまざまな心疾患の早期発見や診断が可能です。
また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある方、動悸や息切れなどの自覚症状がある方、健康診断や人間ドックなどでも行われる基本的な検査です。
検査方法は非常に簡単で、ベッドに仰向けに寝た状態で両手・両足・胸部に電極を装着し、数分間安静にしていただくだけで終了します。痛みや身体への負担は一切ありません。事前の特別な準備も不要です。
心電図検査は短時間で行える上に、重大な心疾患の早期発見につながる重要な検査です。症状がない方でも、定期的に受けていただくことでご自身の健康管理に役立てていただけます。
胸部X線撮影検査(胸部レントゲン検査)
胸部X線撮影検査(いわゆる胸部レントゲン検査)は、胸部にX線を照射して、肺や気管支、心臓、大動脈など胸部内の臓器や構造を画像として確認する検査です。撮影は立位で胸部にX線を当て、背面からデジタルセンサーで画像を取得します。検査時間は数分程度で終了し、痛みや身体への負担はありません。
この検査は、呼吸器疾患や循環器疾患のスクリーニングや診断の基本となる検査であり、健康診断や人間ドックでも広く行われています。主に以下のような疾患や異常の確認に役立ちます。
呼吸器では、肺炎・肺結核・肺がん・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・間質性肺炎・気胸などの有無や進行状況を評価します。肺に影がある場合や異常な濃度変化が見られる場合は、さらなる精密検査(CT検査など)につなげる重要な役割を担います。
また、循環器領域では、心臓の拡大(心肥大)や心不全の兆候、大動脈瘤や大動脈解離といった大血管異常、胸水の貯留なども確認できます。これらは心臓の形状や胸部の輪郭、肺血管の状態から間接的に判断することができます。
胸部X線検査は、非常に簡便かつ短時間で実施できる一方、早期の重大疾患を発見する重要な検査でもあります。
特に喫煙歴のある方、慢性的な咳・痰・息切れなどの症状がある方、過去に肺疾患の既往がある方には、定期的な受診が推奨されます。
放射線による被ばくはごくわずかで、安全性の高い検査です。不安な点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
各種血液・尿検査
当院では、健康診断や人間ドックにおいて、病気の予防や早期発見のために幅広い血液検査・尿検査を行っています。これらの検査により、全身の健康状態や臓器機能、生活習慣病、がん、感染症など様々な疾患のリスクを確認することができます。
血液検査
一般血液検査
血液の成分や貧血、炎症、感染症の有無を調べます。
赤血球関連:Ht(ヘマトクリット)、Hb(ヘモグロビン)、RBC(赤血球数)
白血球関連:WBC(白血球数)
血小板関連:血小板数
赤血球指数:MCV、MCH、MCHC(赤血球の大きさや血色素濃度)
肝・胆道系検査
肝機能・胆道の状態を確認します。
AST、ALT、TP(総蛋白)、Alb(アルブミン)、ALP、LDH、γ-GTP、総ビリルビン
脂質・代謝機能検査
脂質異常症(高脂血症)や尿酸値を調べ、動脈硬化や痛風のリスクを評価します。
総コレステロール(T-cho)、HDLコレステロール、LDLコレステロール、non-HDLコレステロール、中性脂肪(TG)、尿酸(UA)
糖尿病関連検査
糖尿病の診断・管理に欠かせない項目です。
空腹時血糖、HbA1c
腎機能検査
腎臓の機能低下や慢性腎臓病(CKD)のスクリーニングを行います。
BUN(尿素窒素)、Cr(クレアチニン)、eGFR(推算糸球体濾過量)
膵臓機能検査
膵炎など膵臓疾患の指標です。
アミラーゼ(Amy)
炎症反応
体内の炎症や感染症の有無、活動性を確認します。
CRP(C反応性蛋白)
電解質検査
体内の水分・電解質バランスの異常を評価します。
Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Cl(クロール)
尿検査
腎臓や膀胱、尿路の状態、糖尿病などのスクリーニングに用います。
尿蛋白定性、尿潜血、尿糖定性、尿ウロビリノーゲン、尿比重、尿pH
腫瘍マーカー(腹部がん関連)
がんのリスク確認や精密検査が必要かを判断します。
消化器系:CEA、CA19-9、AFP、SCC
男性特有:PSA(前立腺がん)
女性特有:CA125(卵巣がん)
甲状腺ホルモン検査
甲状腺機能亢進症・低下症などの診断に用います。
TSH(甲状腺刺激ホルモン)、FT3、FT4
心臓マーカー
心不全や心筋障害を早期に検出します。
NT-proBNP(心不全マーカー)
感染症関連検査
血中ピロリ抗体(ヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無を調べます)膠原病関連検査
リウマチ因子(RA):関節リウマチの診断補助として使用します。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)は、口や鼻から細く柔らかい内視鏡(カメラ付きの細い管)を挿入し、食道・胃・十二指腸といった上部消化管の粘膜を直接観察する検査です。
病変を「目で見る」ことができるため、早期の食道がん、胃がん、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、胃潰瘍、胃ポリープ、ヘリコバクター・ピロリ菌感染による胃炎などの診断に非常に優れた検査です。
当院では、患者様のご負担をできる限り軽減できるよう、経鼻内視鏡(鼻から挿入する細いカメラ)と経口内視鏡(口から挿入する一般的なカメラ)の両方をご用意しています。経鼻内視鏡は、咽頭反射(「オエッ」となる反射)が起きにくく、会話も可能なため、検査への不安が強い方でも比較的受けやすい方法です。
また、ご希望に応じて鎮静剤を使用し、眠ったような状態で苦痛なく検査を受けていただくことも可能です。
検査時間は通常5~10分程度で、必要に応じて組織の一部を採取(生検)して病理検査を行うこともあります。
検査前は、食事は前日夜8時以降は絶食とし、水分の摂取は検査直前まで可能ですが、無色透明の飲み物(例:水・薄めのお茶・スポーツドリンクなど)をお選びください。
上部消化管内視鏡検査は、症状のある方だけでなく、胃がんや食道がんなど消化管疾患の早期発見・予防のため、定期的に受けていただくことを推奨しています。 当院では、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な説明と、安全で安心いただける検査を心がけております。気になる症状がある方はもちろん、健診目的の方もお気軽にご相談ください。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)
大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)は、肛門から内視鏡(カメラ付きの細い管)を挿入し、大腸全体(直腸から盲腸まで)の粘膜を直接観察する検査です。
ポリープや炎症、潰瘍、出血、がんなどの病変を早期に発見・診断できるため、大腸がんや炎症性腸疾患の予防・早期発見に非常に有効な検査です。
近年、日本でも大腸がんは増加傾向にあり、40歳を過ぎたら定期的な検査が推奨されています。
また、便潜血検査で陽性となった場合や、下血・血便、便通異常、腹痛、体重減少などの症状がある方には必須の検査です。
当院では、最新の細径スコープを使用し、苦痛の少ない検査を心がけています。
また、ご希望に応じて鎮静剤を使用し、眠ったような状態で痛みや不快感を感じにくい環境で検査を受けていただけます。
検査前には、大腸内をきれいにするために下剤(腸管洗浄剤)を服用し、腸を空にする必要があります。 当院では、院内専用個室でリラックスして下剤を服用いただける環境を整えています。
また、下剤を飲まない大腸カメラにも対応していますので、ご希望の方はご相談ください。
検査時間は通常15〜30分程度ですが、腸の長さや形、癒着の有無、ポリープ切除の有無によって異なります。必要に応じて、検査中にポリープをその場で切除(日帰り手術)することができ、ポリープががん化する前に予防できるのもこの検査の大きなメリットです。
検査後はしばらく休んでいただき、安全を確認してからご帰宅いただきます。鎮静剤を使用した場合は当日のお車・バイク・自転車の運転はお控えいただきます。
大腸内視鏡検査は、症状がない段階でも定期的に受けることで、大腸がんを未然に防ぐことができる重要な検査です。当院では、専門医がすべての検査を担当し、安全・確実・丁寧な内視鏡検査を行っています。 ご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
胸腹部CT検査(内臓脂肪検査付)
胸腹部CT検査(内臓脂肪検査付)は、X線を用いて胸部から腹部までの断層画像を撮影し、肺や心臓、肝臓、膵臓、腎臓などの内臓や血管の状態を詳しく確認する検査です。体内を輪切り状に撮影し、病変を立体的かつ詳細に映し出すことで、肺がん、肺炎、肺気腫、胸部大動脈瘤、心肥大、肝疾患、膵疾患、腎疾患、胆石、腸管異常、腹部大動脈瘤など、さまざまな疾患の早期発見につながります。
特に自覚症状が現れにくい段階でのがんや生活習慣病に関連した臓器異常の確認に役立つ重要な検査です。
また、この検査では撮影したデータを活用し、内臓脂肪量(内臓脂肪面積)の評価も行っています。
内臓脂肪は糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病や、心血管疾患、大腸がんなどのリスクと深く関係しており、CT画像を用いて正確に測定することで、ご自身の健康管理や生活習慣の見直しに役立てることができます。
検査は5〜10分程度で終了し、痛みはありません。息を止めていただくタイミングに合わせて撮影を行います。放射線被ばくも必要最小限に抑えられており、安全に受けていただけます。
当院にはCT装置がないため、検査をご希望の方には提携する近隣クリニックにて撮影をお願いしております。
検査日時は当院で調整し、撮影後は画像データを当院で確認・診断いたしますので、患者様のご負担を最小限に抑えた形でご案内が可能です。重大疾患の早期発見や健康管理の一環として、ぜひご活用ください。
脳MRI検査(VSRAD付)
脳MRI検査(VSRAD付)は、磁気を利用して脳の断層画像を撮影し、脳の状態を詳しく確認する検査です。MRIはX線を使用せず、磁場と電波を用いて体内を詳細に映し出すため、放射線被ばくの心配がなく、脳や血管、神経の状態を安全かつ正確に評価することができます。
この検査では、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍、水頭症などの脳疾患の有無や、その兆候を早期に発見することが可能です。また、脳の委縮具合を評価することにより、将来的な認知症リスクを推定するための指標となります。
当院では、脳MRI検査に加え、認知症の早期診断支援としてVSRAD(ブイエスラッド)解析を実施しています。VSRADとは、MRI画像をもとに脳の海馬や周辺部位(内側側頭葉)の萎縮度を数値化し、アルツハイマー型認知症との関連を客観的に評価する解析ソフトです。
通常のMRI画像だけではわかりづらい初期の変化も、数値と画像で示すことができるため、より早期からの予防や治療方針の検討に役立ちます。
検査は専用の装置を用いて20〜30分程度で終了し、狭い空間に入っていただく必要がありますが、痛みや身体への負担はありません。ご希望があれば、事前に検査内容や流れについて丁寧にご説明いたします。
なお、当院にはMRI装置がないため、検査は提携する近隣クリニックにて実施しております。日時はこちらでご案内します。脳疾患や認知症の早期発見を目的とした健康管理として、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
MRCP検査
当院では、各種人間ドックに追加できるオプションとして、膵臓・肝臓・胆のうをより詳しく調べる「肝胆膵ドック(膵臓強化型人間ドック)」をご用意しています。
特に膵がんのリスク評価に重点を置いた内容となっており、膵臓疾患やその他の肝胆膵領域の異常を早期に発見することを目的としています。
膵がんは自覚症状に乏しく、発見されたときにはすでに進行していることが多いため、日本におけるがん死亡原因の上位を占めています。10年生存率はわずか6.5%とされ、早期発見こそが唯一の予後改善手段であることがわかっています。 そのため、リスクのある方やご家族に膵臓がんの既往がある方には特に積極的な検査が推奨されます。
この検査では、MRIを用いたMRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影)を実施します。 MRCPとは、造影剤を使わずに体内の胆道(胆管・胆のう)や膵管の形態を詳細に描出できる特殊なMRI検査です。
膵管の拡張、狭窄、膵のう胞、胆道結石、胆管狭窄など、胆膵領域の疾患を早期に発見することが可能です。 特に膵管拡張や膵のう胞は膵がんのリスクサインとなることがあり、こうした変化を正確に捉えることができます。
さらに本ドックでは、膵がん関連腫瘍マーカー(SPan-1・DUPAN-2)を採血で測定し、画像検査では捉えにくい膵がんリスクの補完的な情報として活用します。
画像所見と腫瘍マーカーを組み合わせることで、膵がんや胆道がん、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)などのリスクをより多角的に評価し、必要に応じて経過観察や追加精査につなげます。
検査は近隣提携クリニックにてMRI・MRCP撮影を行います。
膵がんや胆道疾患は「何も症状がないうちの予防」が非常に重要です。ご不明点やご相談などございましたら、どうぞお気軽にお電話ください。
医師による診察

人間ドックの検査終了後には、担当医師がその日の検査結果の一部や、気になる所見について丁寧にご説明いたします。
必要に応じて、今後の追加検査や生活習慣の改善についても助言を行いますので、ご不安な点があればお気軽にご相談ください。
組織検査やポリープ切除を行った方には2~3週間前後を目安に結果説明を行います。
会計と受診終了のご確認

人間ドックや健康診断の費用は、ご来院当日にお支払いいただきます。
お支払い方法は、現金に加えて各種クレジットカード、paypayにも対応しております。
すべての検査が終了した後、受付にて受診内容をご確認いただき、お会計をお願いいたします。
結果のご確認・アフターフォロー

検査結果は、後日ご自宅へ郵送にてお届けいたします。お手元に届きましたら、検査レポートをご確認ください。
万が一、再検査が必要と判断された場合や、内容についてご不明な点・ご不安な点がございましたら、当院でご相談を承っております。
ご希望の方は、外来診療のご予約をお取りいただき、ご来院ください。検査後のフォローまでしっかりと対応いたしますので、安心してご相談ください。
健康診断の受診の流れ
ご予約

当院での健康診断は、契約団体を通じてお申し込みいただく場合と、個人でのご予約が可能な場合があります。
受診方法に応じたご案内をしておりますので、ご不明な点がございましたら当院までお問い合わせください。
契約団体を通じてご受診される方へ
所属されている団体を経由してお申し込みいただく必要がある場合がございます。詳細につきましては、あらかじめご契約の団体にお問い合わせいただき、ご確認ください。
個人でご受診される方へ
個人で健康診断をお申し込みいただく場合は、当院の24時間WEB予約よりご予約ください。
ご来院と受付

当日は、WEBでご予約いただいた日時をご確認のうえ、保険証、眼鏡・コンタクトレンズ(普段ご使用の方)、および所定の健診報告書がある場合は忘れずにご持参ください。
ご来院後は受付をお済ませいただき、順番にご案内いたします。また、事前にWEB問診のご入力をお願いいたします。
なお、健診当日は最初に尿検査を行いますので、来院直前の排尿はお控えください。
検査着へのお着替え

受付にてご希望の方には健診着をお渡ししております。お着替えは診察室にてお願いいたします。
アクセサリー類は検査の妨げになる場合がありますので、すべて外していただきますようお願いいたします。また、コンタクトレンズをご使用の方は、取り外し用のケースをご持参ください。
なお、健診当日は以下の点にご注意ください。
・採血や血圧測定の妨げにならないよう、袖口のゆったりした服装でご来院ください。
・妊娠中または妊娠の可能性がある方は、X線検査など一部の検査を控える必要がありますので、事前に必ずお申し出ください。
・当日はできるだけ体調を整えてご来院ください。発熱や体調不良がある場合は、日程変更をご相談ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
各種検査の実施
健診当日は、ご予約いただいたコースの検査内容に沿って、順次ご案内いたします。検査は全て当院で実施されるため、スムーズにご受診いただけます。
内科診察、身体測定
健康診断では、病気の予防や早期発見を目的として、内科診察と身体測定を行います。内科診察では、医師がこれまでのご病気(既往歴)や職歴、生活習慣(喫煙・飲酒・運動・食事など)について問診を行い、健康状態や疾患リスクを確認します。
また、視診では皮膚や顔色などの変化、聴診では心音や呼吸音の異常がないかを確認し、必要に応じて触診を行い、お体全体の健康状態を丁寧に確認します。診察結果をもとに、必要であれば生活習慣改善や精密検査についてご案内することもあります。
身体測定では、身長・体重を測定し、標準体重との比較や肥満・痩せの判定を行います。腹囲(ウエスト周囲径)も測定し、内臓脂肪型肥満やメタボリックシンドロームのリスクを確認します。
血圧測定では、高血圧や低血圧の有無を確認し、循環器疾患や生活習慣病のリスクを評価します。
これらの内科診察と身体測定により、健康状態を総合的に把握し、生活習慣病をはじめとした様々な疾患の予防や早期発見に役立てます。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
視力検査
視力検査では、Cの字の形をした「ランドルト環」と呼ばれる視標を用います。このランドルト環は円の一部が切れており、その切れ目(隙間)の方向を口頭で答えていただくことで視力を測定します。
検査は片目ずつ行い、検査者はスクリーンや視力表に表示されたランドルト環を指し示し、「上」「下」「右」「左」のどの方向に隙間があるかを答えていただきます。
この視標は徐々に小さくなり、被検者が答えられなくなる寸前の大きさを記録し、その結果から視力(例えば1.0や0.7など)を判定します。この方法は、視力測定の国際的な標準として用いられており、近視・遠視・乱視などの屈折異常がないかを確認する基本的な検査です。
裸眼視力だけでなく、眼鏡やコンタクトレンズを装用した矯正視力の測定にも用いられ、日常生活に必要な視力が確保できているか確認する目的で実施されます。
聴力検査
聴力検査は、耳の聞こえ方を調べる検査で、難聴の有無や程度、左右差などを確認するために行います。
検査では防音室でヘッドホンを装着し、様々な高さ(周波数)や大きさ(音量)の音が聞こえるかを確認します。音が聞こえたらボタンを押していただき、その反応をもとに聴力を評価します。検査時間は数分程度で痛みもありません。
この検査によって、加齢や騒音による難聴、耳の病気による聞こえづらさを早期に発見することができます。聞き取りづらさ、耳鳴り、家族からテレビの音量が大きいと指摘される方などは早めの検査がおすすめです。
日常生活に欠かせない「聞こえ」を守るため、定期的な聴力チェックを行いましょう。
心電図検査
心電図検査は、心臓の動きを電気的な波形として記録し、心臓のリズムや異常の有無を調べる検査です。心臓は拍動のたびに微弱な電気信号を発生させています。
この電気信号を皮膚表面に装着した電極でとらえ、波形として記録・分析することで、心臓の状態を確認します。
この検査では、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心肥大、心筋症、伝導障害など、さまざまな心疾患の早期発見や診断が可能です。
また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある方、動悸や息切れなどの自覚症状がある方、健康診断や人間ドックなどでも行われる基本的な検査です。
検査方法は非常に簡単で、ベッドに仰向けに寝た状態で両手・両足・胸部に電極を装着し、数分間安静にしていただくだけで終了します。痛みや身体への負担は一切ありません。事前の特別な準備も不要です。
心電図検査は短時間で行える上に、重大な心疾患の早期発見につながる重要な検査です。症状がない方でも、定期的に受けていただくことでご自身の健康管理に役立てていただけます。
胸部X線撮影検査(胸部レントゲン検査)
胸部X線撮影検査(いわゆる胸部レントゲン検査)は、胸部にX線を照射して、肺や気管支、心臓、大動脈など胸部内の臓器や構造を画像として確認する検査です。撮影は立位で胸部にX線を当て、背面からデジタルセンサーで画像を取得します。検査時間は数分程度で終了し、痛みや身体への負担はありません。
この検査は、呼吸器疾患や循環器疾患のスクリーニングや診断の基本となる検査であり、健康診断や人間ドックでも広く行われています。主に以下のような疾患や異常の確認に役立ちます。
呼吸器では、肺炎・肺結核・肺がん・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・間質性肺炎・気胸などの有無や進行状況を評価します。肺に影がある場合や異常な濃度変化が見られる場合は、さらなる精密検査(CT検査など)につなげる重要な役割を担います。
また、循環器領域では、心臓の拡大(心肥大)や心不全の兆候、大動脈瘤や大動脈解離といった大血管異常、胸水の貯留なども確認できます。
これらは心臓の形状や胸部の輪郭、肺血管の状態から間接的に判断することができます。
胸部X線検査は、非常に簡便かつ短時間で実施できる一方、早期の重大疾患を発見する重要な検査でもあります。
特に喫煙歴のある方、慢性的な咳・痰・息切れなどの症状がある方、過去に肺疾患の既往がある方には、定期的な受診が推奨されます。
放射線による被ばくはごくわずかで、安全性の高い検査です。不安な点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
各種血液・尿検査
健康診断は、病気の早期発見や健康状態の確認のために、さまざまな血液検査・尿検査を行います。これらの検査により、体の内部の状態を客観的に把握することができます。
血液検査では、赤血球、白血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数といった血液成分を調べ、貧血や血液の異常を確認します。また、AST、ALT、γ-GTPなどの肝機能検査では、肝臓の健康状態を評価します。
さらに、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、トリグリセライド(中性脂肪)など血中脂質を測定し、動脈硬化や生活習慣病のリスクを確認します。血糖値の検査では、糖尿病やその予備軍でないかを評価します。
尿検査では、尿中の糖や蛋白の有無を確認し、腎臓や泌尿器の異常、糖尿病などの早期発見に役立てます。
これらの検査は、目に見えない体内の異常を見つけ、健康維持や生活習慣改善の大切な手がかりとなります。気になることがあれば、結果に応じた適切なアドバイスや精密検査をご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。
医師による診察

すべての検査が終了した後、必要に応じて医師による診察を行います。
検査当日に判明した所見について丁寧にご説明し、今後の対応についてもご相談いただけます。
会計と受診終了のご確認

すべての検査が終了しましたら、受付にて受診内容をご確認いただいたうえで、お会計をお願いしております。
お支払いには、現金のほか、各種クレジットカードやpaypayをご利用いただけます。
結果のご確認・アフターフォロー

健康診断の結果は最短翌日15時にお渡しする事が可能です。
ただし、血液検査を含む検査を受けられた場合は、数日かかります。
また、郵送でお送りする事も可能ですので、ご希望の方はスタッフにお伝えください。(郵送の場合到着に1週間程かかります。)
再検査や追加の診察が必要と判断された場合や、結果についてのご相談をご希望の方は、当院の外来で対応可能です。必要に応じてご予約のうえご来院ください。