便が細くなった...これって大丈夫?放置してはいけないサイン
便が細くなった...これって大丈夫?放置してはいけないサイン
便が細くなるのは大丈夫?正常な便との違いと注意点
普段より便が「細い」と感じたことはありませんか?
健康な成人の便の太さは、直径2〜3cm程度が目安とされますが、鉛筆のように細い便が続く場合は注意が必要です。
細い便は、大腸や肛門の通り道が狭くなっているサインかもしれません。
大腸ポリープや大腸がんなど、重大な病気が隠れていることもあります。
一時的な便の変化はよくあること
便の太さには個人差があり、食生活やストレス、運動不足などで一時的に細くなることもあります。
以下のような原因が考えられます。
- 食物繊維や水分不足
- 急な食生活の変化
- 便秘や下痢
- ストレスや睡眠不足
多くは生活習慣を見直すことで自然に改善しますが、「2週間以上細い便が続く」「血便や体重減少がある」などの症状があれば、消化器内科を受診しましょう。
細い便の原因とは?
便が細くなる背景には、大きく分けて以下の3つが考えられます。
通過経路の異常(器質的な原因)
- 大腸ポリープや癌:腫瘍によって腸の内腔が狭まり、細くなる
- 痔:肛門の緊張で出口が狭くなる
腸の動きや便の性状(機能的な原因)
- 過敏性腸症候群(IBS):便秘と下痢を繰り返し、形状も不安定になる
- 慢性的な便秘・下痢:腸の動きが乱れ、便が細くなる
生活習慣の乱れ
- 食物繊維・水分不足
- 運動不足
- ストレスや自律神経の乱れ
こんな症状があるときは要注意
細い便とともに、以下の症状がある場合は病気の可能性があるため、早めに受診しましょう。
- 血便や下血
- 腹痛、残便感、下痢や便秘の悪化
- 体重減少、貧血、倦怠感
普段の便の状態をチェックしよう
健康管理の第一歩は、自分の「いつもの便の状態」を知ることです。
太さや色、硬さ、頻度、スッキリ感などを記録しておくと、体の異変に早く気づけます。
まとめ:便が細い時、内視鏡検査が必要な場合とは?
便の太さは一時的な変化であることも多いですが、以下のようなケースでは、
病気の早期発見のために内視鏡検査(大腸カメラ)を受けることが非常に重要です。
状況 |
対応策 |
数日〜1週間で回復 |
生活習慣を見直して様子を見る |
2週間以上、細い便が続く |
内視鏡検査を検討・消化器内科に相談 |
血便・体重減少・残便感がある |
早めの受診・内視鏡検査が推奨されます |
家族に大腸がん・ポリープの既往がある |
40歳を過ぎたら一度は大腸カメラを |

3d rendering x-ray endoscope remove colonic polyp with wire loop
便の変化は腸からのサインです
細い便が続くことは、見逃してはいけない身体のメッセージかもしれません。
大腸ポリープや大腸がんなどの病気は、初期には自覚症状がほとんどありません。
そのため、内視鏡検査による早期発見・早期治療がとても大切です。
当院では、痛みに配慮した大腸内視鏡検査を行っております。
少しでも不安がある方は、お気軽にご相談ください。